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「設計者の目」和歌山の住宅4(壁編)

今回は壁の中身拝見!です。

外観

外観はこんな感じになっています。

続きはこちらへ
おっとその前に、おもしろネタをひとつ

外観2

よく見かける型枠とそれを支える鋼管ですが、この鋼管、関東と関西で形が違うことご存知でしょうか?
ここは関西なので鋼管は四角形ですね。ところが関東では丸形なのです。
重さにして約1Kg/mほど四角形の方が重いです。

以前広島と東京を新幹線で往復していた頃、関が原を越えたかどうかは、窓の外に見える住宅の屋根の形で概ねわかりました。
切妻屋根だと関東、寄せ棟だと関西といったふうです。
まあ最近は商品住宅が溢れているので同じ屋根が多くなってしまいましたが。。。。

同じように、テレビや写真で工事現場を見た際に、鋼管が四角形だと関西の現場、丸形だと関東の現場!といったことが判ります。実はこんな文化の違いがまだまだ現場には残っているのですね。


内観

いよいよ内部です。

黄色い型枠が見えますが、これは木の型枠にウレタン塗装を施したものです。コンクリート打ち放し仕上の場合によく使います。
アクリル塗装のものもありますが、近頃ではウレタン塗装を使うことが多いですね。
このほうが平滑で綺麗な仕上げになります。


内観2

中央に見える木の枠はここにコンクリートが回らぬように造った枠です。
コンクリートが硬化してからこの枠を取り外して、ここにサッシが取り付きます。

開口の周りはコンクリートが割れやすくなりますので開口の周辺には開口補強として鉄筋を多く入れています。
斜めに4本と開口周り縦横に2本×4周=8本入っています。
白いパイプは後で電気の配線を通す為のものです。


内観5

前回も登場したスリーブ(穴)の為のパイプが見えます。

中央縦にうっすらと縦にスジが見えますか?これは型枠同士の継ぎ目です。

白いポチポチが2つ見えますね。
これは今見えている型枠と、これから塞ぐ反対側の型枠を正確な離隔距離を保って固定する為のセパレーター(鉄筋棒)を取り付けるためのものです。
よく打ち放し仕上に丸いぽちぽちがありますが、あの犯人です。
これはコンクリートの厚さを正確に保つ為にとても重要なものです。

打ち放し仕上の場合、これらの位置がそのまま仕上げとして現れますので、型枠を建てる前に綿密な打ち合わせを経てミリ単位の調整を行います。

写真で白いポチと縦の筋(継ぎ目)とスリーブ(穴)が対称に配置されているところが判りますか。
実はここまでの作業は大変大変です。


内観3

左上の丸い円盤は何か判りますか?
これは、鉄筋と型枠の距離をきちんと保つ為のもので、スペーサーといいます。
コンクリートを流し込む際には相当な圧力が加わりますので、鉄筋の位置がすぐにふらふらと変わってしまいます。
鉄筋を正確な位置に保つ為の大切なものですが、コンクリートが固まってしまえば役目終了!です。

今回の工夫を少しばかり。。。

写真に縦の3本の棒が見えますか?
今回2階は木造になりますので910mmの倍数(尺貫法)で柱を配置していますが、1階はコンクリート造で型枠規格が900mm。
2階柱の位置と1階型枠の継ぎ目を合わせるためには10mm足りない!!!
そこで巾15mmの棒でその隙間を塞ぎつつ、デザイン上も少し変化をつけようと目地棒を入れています。


全景

ここからは梁と呼ばれる鉄筋を組んだ後、反対側の型枠を建てて壁を塞ぎます。勿論そのときにはこれらの鉄筋などは隠れていまいますので、この時点での確認はとても重要です。

更に、2階の床型枠と床鉄筋を支える為の仮設構台を造り基礎と同じように床の鉄筋を組んでいきます。

それが完了すればいよいよコンクリートの打設となります。次回にアップしますのでお楽しみに。

もうお判りのように、2階の床と1階の壁とは同時にコンクリートを打ちます。
このプロセスは、どのようなコンクリート建物でも(小さな違いはあるにせよ)殆ど同じように進められるのです。



足場

最後に外周の足場から。

初めは型枠を組み立てるのに使った足場ですが、次はコンクリート打ちの際に使われます。
その後、外壁の塗装や設備機器の取り付け、サッシの取り付け等、様々に利用されます。





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テーマ:建築デザイン - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2010/02/04(木) 16:04:17|
  2. A邸
  3. | コメント:0
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