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エーアールネットの仕事

「設計者の目」和歌山の住宅9(屋根の下)

煙と私は高いところが好きです。

。。。ってことで、今回は屋根の上からの眺め報告です。

野地板2

続きはこちら
上棟(じょうとう)の後は少しづつ屋根面の合板を張りこんでいきます。

野地板1

こんな感じですね。

眺めは良いですよ。


誰に叱られるでもなく、堂々と屋根にあがれる瞬間は「あぁ、この仕事やって良かった」って思えたりします。

幸せです。。。



下から見上げるとこんな風ですね。

垂木5

私はこの時が、木造建築の最も美しい瞬間のひとつだと思っています。



もう一枚。

野地板4

一番上に角材が整列していますが、これは棰(たるき)で、屋根の荷重を受ける材料です。

今回は、この角材の間に厚さ2センチの空気層をとって、屋根面の熱くなった空気を外部に排出しようと計画しています。

理論上は良いのですが、果たして上手く機能するかどうか。。。また、どきどき要素の追加です。
とても良いシステムなのですが、台風などの際、金属板で加工する排出スリットから雨が降り込まないか。。。
万一入った雨が上手く外部に排出されるかどうか。。。

などなど、自然との対話が続き、気合入れて現場での詳細検討が続きます。。。


野地板3

ほんの一例紹介。
45センチ間隔で横に並ぶ棰(たるき)と合板の間に縦のスリットがあるのが判りますか?

当然、しっかりと断熱材は入るのですが、今回の計画ではここのスリットを利用して屋根面の熱い空気が上昇しながら断熱材の上を通過し外部に排気されます。

それによって、室内の温度が熱くなることをかなり低減します。
断熱材の上部に空気層をとるところがポイントです。


。。。。。少し難しい話でした。




屋根の上は気持ちよいです。




最後に愉快な写真を!

野地板2

見てください。


屋根の上でおっかなびっくり作業する大工さん。。。

その前には、な、なんと「わたるな!」の標識!!!


屋根の上渡ったらあかんやん???



ではまた!


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テーマ:建築デザイン - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2010/03/05(金) 17:30:28|
  2. A邸
  3. | コメント:0
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